園のこだわり

子育てアラカルト5号 「けんか」

2016/12/19

H28.12.19(月)

 師走ですね。慌ただしい時期になりましたが、お元気に過ごされていますか?今日は、今月出るKID NEWSの子育てアラカルトを冊子より少し早いのですが、掲載したいと思います。二学期も瞬く間に終業式を迎えますね。振り返ると、あっという間ですが、子供達を改めて見つめてみると、、、大きくなってきたなぁ、成長を感じるなぁと思われた場面を、行事を通して感じて頂けたのではないかと思います。子供達は日々進化し、成長しています。これからの子供達がますます楽しみです。
 さて、子供達が集まると必ず起こる「けんか」について記載してみます。
「けんか」というと眉をひそめ、不安になるご父兄もいらっしゃるかもしれませんが、幼児期にとって「けんか」は、いじめとかの卑劣なものではありません。逆に、今、必要なものなのです。
幼稚園は、人間関係を結ぶ場所です。けんかを含めた友達関係を通して、悔しさ、悲しさ、妬み、心の痛み、同情、思いやり、喜び、等、私達が大人社会で、現実に起こっている事の全ての感情を繰り返し経験しているのです。そして、その感情を抑えたり、調整したり、手加減したり、表現したり、仲直りの仕方を学んだり、そんな「けんか」の暗黙のルール等を子供達は「けんか」を通して大切な事を学んでいるのです。それは今、この幼児期、適応能力の高い子供時代でしかできないのです。
大人社会で練習したり、学んだりするのでは遅すぎるのです。世の中は色々な事件が多発していますね。自分の欲望をセーブ出来ない大人が事件を起こすのです。善悪の区別が出来ないのです。それは、幼いころおとなしくてけんかもした事がないとか、乱暴な子供はだめな子!と、周りの大人が教えて、レッテルを貼ってしまったり、大人が子供を判定して悪口を言ったり、、だめな子なんて一人もいないのに、、、乱暴な子は本当にだめなのでしょうか?いいえ!そんなことはありません。子供同志のなかでは人気者!面白い!行動力があるから楽しい遊びを展開してくれる、と、いつも沢山の友達に囲まれています。
我が子には辛い想いや、悲しい😢想い、苦労させたくないのが親心ですね。でも、転ぶ、負ける、やられる練習は幼稚園でしか出来ない体験です。この体験こそがやがてやって来る大人社会で一生を支える命の根っこを育てていくのです。
大切なのは(私達も大切にしているのは)「けんか」のあとです。どうやったら仲直りができるのか?相手の立場に立って考えさせる、謝り方など、お互いが「けんか」を通して更に仲良くなれるように対処する事なのです。
子供達が迷ったら・・・・さあそんな時こそ経験豊富な私達大人の出番なんですよ~!それまでは見守っていきましょう。子供の生きていく力を信じて見守って下さい。みんなみんな可愛い子供達です。同じ年齢、同じ物が欲しいのは当たり前、そこで取り合いになったりするのも当たり前ですね。そこでどう我慢できるのか、幼稚園はそんな人間関係を沢山学ぶ場所、もめごとがなにもないなんて子供ではありません。「けんか」は大切なものです。「けんか」はいじめとは全く違います。そこも私達大人がしっかり教えていきたいですね。

今年もあと僅か、ご父兄の皆様には沢山のご協力いただきましてありがとうございました。
お薦めの本、子育てアラカルトの感想、とても嬉しかったです。これからも、どんな些細なことでもお話しして下さいね。絵本は引き続き貸し出しますので、ぜひ読んでみて下さいね。
いい本がありましたら教えてください。S・NちゃんS・TちゃんK・Kくん、彩香先生ありがとうございました。沢山の本を寄贈してくださってS・Tちゃんのママありがとうございました!!

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2017年も皆様にとって素晴らしい年であります様に・・・・。
ご家族そろって楽しいクリスマス、お正月をお迎え下さい。
来年もよろしくお願いします。

 

教頭  市村恵美子

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