伊勢原山王幼稚園 -神奈川県伊勢原市- 学校法人 山王学園 幼保連携型認定こども園

園のこだわり(日々の風景)

生活発表会を終えて。心の成長、肩の力を抜いてママ。

2020年2月10日 月曜日

令和2年2月10日(月)

 

 一年間の集大成である生活発表会が7日、終了しました。極寒の寒さの中ご家族皆様でお越しいただきありがとうございました。いかがでしたか?お家でのあどけない表情と全く違い、真剣な顔、眼差し、やる気みなぎったキラキラした瞳、全てが輝いていましたね。

 つぼみ組から年長までの子供達の年齢差も見て頂けたかと思います。小さなお子様は、年長さんは、いつか我が子も体験する姿、年長さんのご父兄は、下の学年の姿は体験してきた姿でしたね。その様な気持ちで子供達を見守っていただいているのが伝わりとっても嬉しかったです。子供達の素晴らしい当日の姿は勿論ですが、「緊張する場に打ち勝ちその場を楽しむこと」「友達と助け合い、気持ちを合わせること」「自分一人でも自信を持って表現すること」等の、非認知能力と言われる力が見えたことです。お家の皆様もきっとそのあたりも見て頂けたのではないでしょうか。担任をはじめ山王全職員、発表会はドキドキしますが、こんなにやりがいのある仕事はありません。

 人が一生を支えていく強い心を育てることこそが、幼稚園に、私達に求められる一番の事だと思います。
そして、そんな気持ちを引き出して育ててくれた担任の先生達も力を発揮している姿に感動し、誇りに思った発表会でした。

 子供達は、育てるというより、育つもの。育つ力を私達も大切に育てること、育とうとする力に寄り添って待つことのできる先生でありたいと子供達に向き合ってくれた担任の先生、、勿論、担任以外の職員も同じ気持ちですが、一番近くにいる担任は特にその気持ちは強いと思います。

 子供達、それ以上に緊張していた先生達、時に厳しく、いつも笑顔で、温かな指導ありがとう!!!やり抜いた達成感、子供との深い信頼感、絆を実感したことでしょう。もっともっと子供達が大きくなる様、みんなで子供達を見守り育つ力を大きくしていきましょうね。

 三日間、温かな拍手、声援、ご協力ありがとうございました。残念ながらお休みしてしまったお子様、早く元気になって幼稚園に来て下さいね。

 

 さて、今日の市村のブログは、一つの詩を載せさせていただきます。作者不詳のこの詩が世界中に広まっているそうです。知っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
ニュージーランドランドの子育て支援施設に貼ってあった詩だそうです。
この詩が、子育てに奮闘するお母さん達の心を癒しているようです。

 

『今』(伊藤比呂美訳)

今日、私はお皿を洗わなかった。ベッドはぐちゃぐちゃ。浸けといたおむつは段々
臭くなってきた。昨日こぼした食べかすが 床の上から私を見ている 窓ガラスは汚れ過ぎてアートみたい 雨が降るまでこのままだと思う 人に見られたら何て言われるか  
ひどいねえとか、だらしないとか 今日一日、何をしていたの?とか
私は、この子が眠るまで、おっぱいをやっていた
私は、この子が泣き止むまで、ずっと抱っこしていた。私は、この子とかくれんぼした。
私は、この子の為におもちゃを鳴らした それは、きゅうっと鳴った。私は、ぶらんこをゆすり歌をうたった。私は、この子に、していい事と悪い事を、教えた。ほんとうにいったい一日何をしていたのかな。大したことはしなかったね、たぶん、それはほんと。でも、こう考えればいいんじゃない?今日一日、私は、澄んだ目をした、髪のふあふあな、この子の為に 凄く大切な事をしていたんだって。ほら私は、ちゃあんとやっているでしょ。

 と、いう詩です。解説には何気ない日常が描かれている詩なのですが、何が何でも自分一人で頑張らなくては!と子育てママの気持ちを汲み取り、肩の力を抜いても大丈夫、と言うメッセージを発信している気がします。

 子育ては、振り返ればあっという間だった。と言う見方もできますがやはり長い長い道のりです。すぐに結果が出るものでもありません。

 

 私も、自分の子育てや教育、私の生き方は、子供を幸せにしているんだろうか、と、常に問うていますが、答えは出ません。だけど、きっと意味のある事をしているよ、と、ハグしてくれるような詩だと思いました。
子育多いけれど、頑張りすぎず楽しんでいきましょうね。と、書いてありました。ともすれば子育ては、ママだけの仕事と思われがちになり、孤独感にさいなまれることがありますよね。そんな時こそ頑張りすぎず、自然体でいましょう。ママは、本当によく頑張っていますよ。これからも、子供の成長を楽しみにしつつ笑顔で子供に向かい合っていきましょうね。

 長々とお読みいただきありがとうございました。

 

 教頭   市村恵美子