理念ブログ~理事長の耳と園長の目~

「あのね」

2021/05/10

 令和3年5月10日(月)

 

 新学期がスタートして2か月が過ぎようとしています。

 

 私は子どもから話しかけられるときに大好きな言葉があります。

 「先生、あのね・・・・」という言葉です。

 

 先日、園庭を歩いている時に一人の男の子に声をかけられました。

 

「先生、何してるの?」

「ちょっとホールにご用があってきたのよ」と答えると

「先生、あのね」

と話しかけられたのです。この流れ大好きです。

「うん、なあに?」と聞くと

「今日ね、ぼくスイミングだからバスで帰るんだ。」

「スイミング楽しそうだね」というとちょっと顔を曇らせて

「スイミングは好きだけど、でも心配なことがあるんだよね」というのです。

 

不思議に思い「どうして?」と尋ねると

「ぼくはプールだからバスで帰るけど妹はお預かりで幼稚園にいるんだよ。にいにがいないとさみしいって、泣いちゃうかもしれないんだ。だから心配なんだ!!」というのです。

なんて優しいお兄ちゃんなんだろうと胸がいっぱいになりました。まだまだ小さなその子が自分よりもっと幼ない妹のことをその小さな胸で精いっぱい心配していたのです。

 

 何気ない子どもとの会話もこんな素敵な心を知ることができてとってもうれしかったです。

 

 色々な場面で出会う子どもの「先生、あのね・・・」から始まる素敵な会話の時間が大好きです。これからもたくさん、子ども達とお話をして楽しい時間を作っていきたいと思います。

 

園長 小山容子

 

 

 

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