令和2年度の終わりを迎えて 2021/03/19 令和3年3月19日(金) 令和2年度も無事終業式の日を迎えました。昨年度と違い、今年度は子ども達の明るい声で終業式を迎えることが出来、ほっと安堵の思いがあります。 今年は今まで経験したことのない不安なニュースが毎日伝えられ、私たちを取り巻く生活環境が大きく変わり、人々の暮らしへの制限や見えない菌への対応等、子ども達の安全についての対応を毎日いろいろ考えながらの日々でした。そんな大変な社会の中で未だに世界中でコロナ終息の兆しが見えません。自分自身がコロナにならないよう、周りの人や家族、お預かりしている子どもたちが危険にさらされないよう心がけてきました。ともすると暗い気持ちになりがちな日々でしたが、どんな時でも前向きに、良いと思われることを実践し自分自身の心が鍛えられたようにも感じます。 またいろいろなニュースで日本人の素晴らしさにも気づきました。ほとんどの人がしっかりマスクを着用し手洗い、消毒の実践をしているまじめな国民性や自分の事だけでなく誰かのために、困っている人の力になろうとする姿に「本当に日本人は素晴らしい」と思いました。 今年はあの東日本大震災から10年目の年です。あの震災でも私たちは毎日を当たり前に過ごせることのありがたさに気づかされました。そして困っている人に手を差し伸べる事を多くの人が実践してきました。利他の心の実践です。幼稚園でもこの利他の心をはじめ大切な心を幼児のうちから心に刻んでほしいと職員一同心を一つにして子ども達を育んできました。 今年卒園していった子ども達の心にも利他の心、自主自立の心、諦めない心など大切な事をしっかりと種まきしてあります。立派な「山王っ子」として素晴らしい小学生になってくれると信じています。また進級する子ども達にはこれからも日々の生活の中でこれらの大切な事をしっかり教えていこうと思っています。 困難なことを嘆くのではなく、こんなコロナ禍だからできる事を見つけ、今ある幸せに感謝しこれからの日々も大切に過ごしていこうと思います。 園長 小山容子