園のこだわり

育てたい心の種

2023/02/13

 先日、8日から始まった集大成の生活発表会が予定通り行われましたが、皆様いかがでしたか?1番小さなつぼみ組・いちご組・めろん組・年少・年中・年長それぞれが輝いていました。

 

 我が子はもちろん同じ時間に行われた異年齢の子供たちの発表も目をうるませて見守り、拍手や声援を送って下さっている姿に私も感謝で胸が一杯になりました。

 

 それにしても子供達の頑張りには脱帽ですね。飽くことなく挑戦する姿、表情、年長さんはより顕著にその姿が見られました。悔しくて流す涙、なかなか体験出来ません。

 悔しいから出来るまで挑む気迫、とび箱に向かうその顔は真剣そのもので、やれば出来る!子供達から沢山教えてもらいました。

 

 連絡帳で沢山嬉しい感想を頂いたようで先生達も喜んでいました、有り難うございました。発表会は子供も、そして先生も育ててくれたものだと改めて素敵な子供達に感謝でした。

 

 発表会でも少しお話ししましたが、コロナが世界中に感染拡大した辺りから、人と人との距離をあける、密を避けるなどと言われ、より一層人と人とのコミュニケーションが希薄になり「人は人」「私には関係ない」と知らんぷりする人が増えてきている気がします。

 

 知らんぷりは他人だけではなく家族間でも起きていて、お母さんだけが育児をし夫は知らんぷり、お母さんは育児に「孤独」を感じながらワンオペ育児をする、そんな夫婦もいる様です。

 

 「知らんぷり」という絵本もある位、今自分の事だけの人が増えています。自分さえよければの考え方だから、相手の心がわからない、気持ちがわからない、だから自分もわかってもらえない。「相手はどんな気持ちかな?」と人のことを考えることが出来ない。知らんぷりは心が一人ぽっちになる、何か切ない言葉ですね。

 だからこそ、そんな大人になって欲しくないと山王っ子を見て強く思います。

 

 園生活は集団生活だからこそ学ぶべきことは多く、私達は普段の生活の中でも色々な行事の中でも必ず友達の存在を伝えています。自分が良ければいいのではないと言うことを、そして皆と「心を一つにすることは、一人でも欠けたら成立しない」そんな事をずっと伝えてきたからこそ、年長さんは「友」とTシャツに自分で書きました。

 

 友達がいるから頑張れる、友達がいるから楽しい!!自分を出し、友達を知る、仲良くなって毎日が充実する、一人じゃないって心強い!友達は大切な人!等を、卒園迄にその都度伝えています。

 

 人は一人では生きていけないですから、発表会の皆の姿を見ながら、強く優しい人になって欲しいなと心から思った私でした。困ったり泣いていたり苦しんでいる友達がいたら知らんぷりしないで、何があったのか友達に寄り添って聞いてあげられる人、相手の立場になって考えられる人であって欲しいです。

 

 この幼児期にそんな温かく優しい子の気持ちの種を沢山まいてあげたいです。

 

 年長さんはあと1ヶ月で卒園式ですね、山王幼稚園で培った心を忘れずにもっともっと大きくなって欲しいです。

 

 年中・年少・いちご・めろん・つぼみ組さんもそれぞれ又ひとつ大きくなりますね。お子さんと共に園生活を楽しんでくださいね!!

 

 本当に発表会、有り難う御座いました。

 

 教頭:市村 恵美子

 

 

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