伊勢原山王幼稚園 -神奈川県伊勢原市- 学校法人 山王学園 幼保連携型認定こども園

園のこだわり(日々の風景)

三月を迎えて

2021年3月1日 月曜日

令和3年3月1日(月)

 

 三月になりました。月日の流れは本当に早いですね。

 

 私が住む松田町は、例年なら二月中旬から三月上旬まで桜まつりが開催されます。今年はコロナウイルス感染拡大防止の為に残念ながら中止になってしまいました。それでも、自然は季節に正直で、家から山を見上げると松田ハーブガーデンが桜色に染まり、桜の木の下の菜の花が黄色の彩りを添えてピンク色と黄色でとても綺麗です。こんなコロナ禍でも春は確実にそこまできています。来年、コロナが収束したら、是非、一度松田ハーブガーデンまで来てみて下さい。山にのぼると天気が良い日は富士山も見えて、富士山の白、河津桜のピンク、菜の花の黄色、色鮮やかな風景を満喫出来ると思います。自然の中で、花を愛でていると心が洗われる気がします。そして、生きているって素晴らしい、生きているそれだけで価値がある気持ちになり、幸せを感じます。そんな事を思いながら、三月を迎え一年間を振り返ってみました。

  

 

《一学期》

 新型コロナウイルスで、六月からの分散登園から始まり、入園式も分散で六月に行う事となりました。それでも人生初めての入園式が遅ればせながらも出来てホッとしました。

 

 親子ふれあいデー、年長さんのお泊り保育、立て続けに中止になってしまいました。夏ならではの水遊びも幼稚園ではできませんでした。不安と先の見えない毎日が続きました。

 

 新しい生活様式が余儀なくされ、マスク生活が当たり前になりました。夏休み中もコロナウイルスとの生活は変わらず、帰省、旅行、行楽もままならないお休みでしたね。お休み中もみんなの事がとても心配でした。

 

 《二学期》

 短い夏休みが終わり、みんなの元気な顔、姿、声を見て、聞けて、嬉しかった。世の中は大変なことになっていても、子供達は明るく、元気で、健やかに大きくなっていました。成長し続けるみんなをもっと成長させたい!と、私達職員は、運動会に向けて心を一つにし、計画しました。出来るかどうかわからない日々の中で、絶対やりたい!!安心、安全を第一にそれぞれの学年の先生達が一生懸命に考えてくれました。今まで当たり前に出来ていた事、子供が育つ大事な行事を簡単に中止にはしたくない!そんな一心でした。分散ではありましたが、運動会、クリスマス発表会が出来て嬉しかったです。

 

 子供達は実りの秋同様に大きく実ってきました。

 

 《三学期》

 最後の学期、年長さんは園生活最後の大切な学期、でも、冬休みから状況が悪化し、コロナウイルスが音もたてず近くに忍び寄る感じる三学期の始まりとなりました。世の中も再び緊急事態宣言が発令され、暗澹とした気持ちになりました。感染者数がどんどん増えていく、千単位で多くなっていく状況に、また幼稚園が休園になってしまうのではないかと押しつぶされそうな気持ちになりました。それだけは避けたい!笑顔で明るく元気な子供達を見ながら祈る様な毎日でした。三学期は、一年間の集大成である生活発表会、年長さんの巣立ちの卒園式と大切な行事が待っています。絶対に行いたい!予定を変更してご迷惑をおかけしましたが、それぞれの学年が発表会を行えました。短い時間でしたが毎日積み上げてきた体操を見せることができました。小さくてもみんなと一緒に一生懸命頑張っていました。緊張して涙が出てしまったお子さんも、笑顔で出来たお子さんも毎日の保育、生活の中では真剣に頑張っています。来年を楽しみにしていてくださいね。

 

 そして、年長さんの発表、さすが!でした。一クラスずつの発表だからこそ、あの時間、みんなが一つになっていました。保護者の皆様も、私達職員も、子供達も。どの発表も息を吞む素晴らしさでしたが、最後の跳び箱チャレンジは、手に汗握る迫力でした。たった二回のチャレンジに全神経を集中して挑む表情、跳べたときの晴れやかな顔、跳べなかった時の悔しさの涙、感動しました。子供達から沢山の事を教えてもらいました。諦めない気持ち、やればできるということ、教えていたつもりが逆にみんなに教えられていたこと、ありがとうの気持ちでいっぱいでした。保護者の皆様はいかがでしたでしょうか。

 

 拙い司会者の私は、保護者の皆様の温かな眼差し、声援、親子で目を合わせた時の何とも幸せな表情に胸がいっぱいになった五日間の発表会でした。保護者の皆様と共に子供達の成長を見れて、成長を感じられて最高の時間でした。

 

 ありがとうございました。

 

 残す行事は、卒園式ですね。胸を張って誇らしく、巣立って欲しいです。

 

 保護者の皆様には、お忙しい中、担任の先生に似顔絵のプレゼントありがとうございます。皆様の気持ちは何よりの力になると思います。今年度は特に沢山のご協力、ご理解をありがとうございました。

 

 長々とお読みいただきありがとうございました。

 

 教頭  市村恵美子