伊勢原山王幼稚園 -神奈川県伊勢原市- 学校法人 山王学園 幼保連携型認定こども園

園のこだわり(日々の風景)

人と人との絆

2024年4月22日 月曜日

 新生活がスタートしてはや約二週間経ちました。

 お子様の様子はいかがですか?小さなお子さんはまだ慣れず登園を嫌がり泣いてしまうお子さんもいるでしょう。また、進級したお子さんも環境が変わり、不安定で登園を渋るお子さんもいるでしょう。それでいいのです。当たり前のことです。お家の方は慌てず、焦らず、ありのままのお子さんを丸ごと受け止めてあげて下さい。絶対に元気にニコニコ😊笑顔で来れる様になりますから。大丈夫です。私たちに任せてください。

 

 さて、同じ様に幼稚園入園時は、ママと離れて泣いていた子供達が中学を、小学校を卒業しました!と、挨拶に来てくれました。毎年何人かの卒園児さんと保護者の方が報告しに来てくださり、私たちの春の楽しみになっています。今年も来てくれました。嬉しかったです。泣き虫で優しく野球大好きだった男の子がなんと、親元から離れて長野県の野球が強い高校に進学します!と、報告してくれました。あんなにお母さんが大好きだった子が、、、強くなった、しっかり前を向いて大きくなった、、と、感動しました。また、同じく親元から離れ、広島の商船高校に入学しました!と、小さな頃からの夢を叶える為に自ら選んだ学校だった様です。お母さんも、高校から親元離れるとは我が子ながら、強くなったなあと感心したと、言っていましたが、山王幼稚園が目指す「自立できる子」に、文字通り育ってくれた!と、嬉しかったし、その様に育てた御両親を、尊敬しました。

 

 他にも、男の子二人と、お母さんと来てくれて、「先生、高校合格したよ、今日、中学卒業したよ」と、冷たい雨が降る卒業式後に幼稚園に寄ってくれました。幼い頃の彼らが浮かび、やっぱり大きくなった、優しさは変わらずに、、と胸がいっぱいになり、感慨もひとしおに浸っていると、「先生、俺の制服の第五ボタンやるよ、もうみんなにあげちゃったから第五ボタンしか残ってないんだよ」、え~~~(笑)と、思ったら、もう一人の男の子は「先生、俺、学ランのボタン全部やってしまったからカフスボタンやるよ」と、、生まれて初めて制服のボタンをもらいました。今も大事に持っています。

 

 素直に、優しく、大きくなって、嬉しかったです。そして、小学校の卒業式後も何人か袴姿をみせに来てくれました。綺麗な袴姿と、美しくなった卒園児が眩しかったです。四月は一年生になった卒園児がきてくれました。卒園して一ヶ月も経っていないのに、ランドセル姿のみんながとても大きく感じました。そして、山王中学校の入学式後に三人の女の子と、三人の保護者の方が来てくれました。「懐かしい」とそれぞれ園庭を見渡していましたが、私たちが三人の幼稚園時代の話をしたら、保護者の方が泣き出してしまいました。

 もらい泣きをしてしまいましたが、お母さん方が話してくれたことは、『こんなに何年も経っているのに、沢山の園児さんがいるのに、それぞれの子供達を覚えていてくれている、ここは、やっぱりほっとする、温かい場所です。今更ながら山王幼稚園でよかったです』と、涙をふきながらお話ししてくれました。私達こそ何よりの言葉でした。幼稚園の先生の醍醐味、誇り、です。こうして繋がっている山王幼稚園の園児、保護者の皆様との絆に感謝・感謝です。卒園児も大事な山王っ子、みんな、みんな宝物です。

 

 目の前で泣いている山王っ子達も楽しみでたまりません。

 大きくなあれ、強く、優しく、たくましくなあれ。

 

 泣いても笑っても、怒っても可愛いこの時期を、おうちの皆さんと気持ちを共有したいです。

 心配や、不安や、モヤモヤしたことがあったら何でもお話しして下さい。

 皆さんとの絆も長く繋げていきたいです。宜しくお願いいたします。

 

 教頭 市村恵美子